サッシのおはなし

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サッシの流れ

もともと我が国の建築物は、柱や梁で支える木造軸組み構造(在来工法)で荷重はほとんどを柱で受けるように建てられていました。 そのため開口部を大きくとることができたので、横長の引き違い窓が一般的でした。 一方欧米の建築物は主としてレンガや石を使用した積み上げ構造であったため開口部を大きくとることができず、 おのずと縦長の上げ下げ窓や開き窓が多く使われてきました。

サッシの材質

古くは、木製や鉄製が多かったのですが、後に腐食に強く加工が楽なアルミニウム合金製のもの(アルミサッシ)がほとんどとなりました。 最近では、結露の防止や保湿性(断熱性)を重視した樹脂製のサッシに変わってきています。

樹脂サッシとは

熱の出入りや隙間風などを抑えます。 【普段使っている鍋の取っ手が熱くならないのも同じことです。】 樹脂は熱を伝えにくい材質です。樹脂の熱伝導率はアルミの1000分の1という断熱性能の高い材質です。 樹脂製サッシと高断熱複層ガラスと(Low-Eガラス)との組み合わせで断熱性の高い住まいを実現します。 サッシの断熱性能については、省エネ建材等級制度が2008年度からスタートし、熱貫流率値2.33W/(m2・K)を最高値とした 星マークつけが行われ熱貫流率の性能値も表示されています。

樹脂サッシの性能

・省エネ・・・冷暖房費の節約=CO2を減らして社会貢献
・防音・遮音・・・道路沿いでも静かな生活。 隣近所に気になる音漏れもシャットアウト。
・結露防止・・・冬の朝の窓ふきやカビ、ダニ発生を抑えます。
・健康な生活・・・きれいな空気と快適な室温で病気予防!
・エコロジー素材・・・石油にあまり頼らず、塩も原料になっています。 ※リサイクル出来るエコ素材

家の中でもっとも熱の出入りが大きいのが「窓」。 つまり窓の断熱性をアップすれば、冷暖房費が大幅に節約できます。 高断熱複層ガラスと樹脂サッシを組み合わせることで 一般アルミサッシと比べて約3倍の高い断熱効果を実現します。

 普通のアルミサッシ一般複層ガラス仕様高断熱複層ガラス仕様
熱貫流率6.51[W/(㎡・K)] 2.91[W/(㎡・K)]2.33以下[W/(㎡・K)]
灯油消費量1,306L583L466L

条件:
・一棟あたり平均窓面積36㎡
・室内温度22℃  室外温度-4℃(12月~3月札幌地区平均)
・ストーブ使用時間17時間/日(12月~3月・120日)
・灯油発熱量8,900Kcal(燃焼効率0.92・FFストーブ相当)


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気密性の高い樹脂窓は、室外からの音はもちろん室内から出る音も抑えられるので安心です。

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樹脂サッシと複層ガラスにより-40dBの効果をもたらします。 たとえば、80dBの交通量の多い道路の騒音が40dBの図書館程度の静かさになります。

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従来のアルミサッシは組立式なため 気密性に弱い性質でしたが 樹脂サッシは、つなぎ目を溶着加工することにより 隙間を最小限にしています。

そうすることにより、隙間からの熱の損失を防ぐとともに、音の出入りも減らしています。


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外気によって冷やされるガラスやサッシ。 これに室内の暖められた空気がふれると空気中の水分が水滴となって結露が発生します。
結露は住まいを傷めるだけでなく、カビやダニ発生の原因に。 住まいのカビ・ダニは皮膚疾患やぜんそくなど家族の健康に重大な被害をもたらす恐れがあります。

樹脂サッシと高断熱複層ガラス(Low-E)を組み合わせることで、窓で熱が伝わりにくくなり、 外気の冷たさが室内に伝わりにくくなります。
窓枠の室内側と複層ガラスの室内側の表面温度が下がりにくくなるため、結露の発生を抑えます。

(ただし、どんな高性能なサッシを使用しても、それだけでは結露を完全に防ぐことはできませんのでご注意ください。なぜならば温度管理や自然環境といった住まい方も、結露の発生の原因となるからです。)


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樹脂窓の家は家全体の温度差が小さいので部屋を閉め切らなくても快適です。

樹脂窓は、健康的な空間をつくります。

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  • 窓からの冷え込みを減らす。
  • コールドドラフト*1(脳溢血、冷え性の悪化の原因)を防ぐ。
  • 高機密の樹脂窓は家全体の温度差を減らす
  • ヒートショック*2予防
  • 暖房、エアコンに頼りすぎない健康的な環境をつくります。

*1[コールドドラフトとは] 窓辺で冷やされた空気が暖房によって下降気流となって足元を駆け抜ける現象です。

*2[ヒートショックとは] 室温の変化によって血圧が急激に上下し心臓に負担がかかる状態です。

※例えば、暖かい部屋から急に寒い脱衣所に行った際 人間は、体温を一定に保とうとするため、血管は収縮し急激に血圧が上昇します。 その後浴槽に入ってしまえば今度は急激に血圧が低下します。

しかし熱いお湯の中に長く入っていると血圧が上昇してくることもあり、 そしてまた寒い脱衣所に移動すると血圧は上昇します。 こういった温度の変化は循環動態に急激な変化を与えてしまい 心血管系疾患(心筋梗塞や脳卒中)を引き起こす原因につながります。

家庭内でのヒートショックによる死亡者数は年間約14,000人といわれています。
それに比べて身近な交通事故の死亡者数は2009年は4,914人です。

車が行きかう道路よりも普段生活している家の中のほうが 約3倍も危険だということがわかっていただけたでしょうか?


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塩ビは地球に無尽蔵にある塩が原料の6割を占めています。

塩ビ → 石油40% 使用
普通のプラスチック → 石油100%

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回収した樹脂窓をガラスと樹脂とに分別し、それぞれに再生・再利用しています。 資源有効利用促進法で「指定表示製品」としてPVCマークの表示を義務付けしています。 ・地球にやさしい家に住むと気分も良好です。


 ・sassi_heatsh樹脂窓はきれいな空気を保ちます。

 アレルギーの原因となる花粉やホコリの侵入を抑えます。
※換気にご配慮ください。

・樹脂窓は静かな空間を作ります。

騒音によるストレスからの開放

・快適で健康的な住まいは経済的です。

家族の元気は医療費の節約につながります。