ガラスのおはなし

みなさんのお家に使われているガラスの種類をご存知ですか?

一言でガラスといっても、用途に応じて様々な種類があります。

①フロート板ガラス(普通のガラス)

一般に使われている透明な1枚のガラスのことです。 用途に応じた厚み(2、3、4、5、6、8、10、12、15、19mm)が用意されております。 最大製作寸法は、19mmで約3m×10mのガラスが生産可能です。

②型板ガラス(くもりガラス)

これは主にトイレや脱衣場で使われているガラスです。 光を通しながら視線を遮るという性質をもち 明るさ(日射透過率、可視光透過率)はフロート板ガラス(透明ガラス)とほとんど変わりません。

③複層ガラス(ペアガラス)

複層ガラスとは、2枚のガラスの間に空気層をつくり、熱が伝わりづらくフロート板ガラスの約2倍の断熱性能を持っています。 また複層ガラスにはさまざまな種類があり、フロート板ガラスと機能を持つ ガラスをペア加工することによりさまざまな機能を持つペアガラス(断熱複層ガラス)を作ることができます。 例えば、下(④、⑤、⑥)で説明していますが、強化ガラスのペアガラス、合わせガラス(防犯ガラス)のペアガラス、 網入ガラス(防災ガラス)のペアガラスなど組み合わせはいろいろあります。

④高断熱複層ガラス(Low-Eガラス)

高断熱複層ガラス(Low-E)は、空気層側に熱放射を遮断する特殊金属膜を、 コーティングし空気層には熱を伝えづらくするためにアルゴンガスを注入したガラスです。 (アルゴンガスの断熱性は通常の乾燥空気と比べ約20%向上します。)
CO2削減、省エネなど地球環境に優しい高断熱複層ガラスは次世代省エネルギー基準を満たすことができ、 これは住宅性能表示制度の「温熱環境性能」で、最高位の評価(等級4)を得られるガラスです。
断熱性能はフロート板ガラスの約4倍です!

⑤合わせガラス(防犯ガラス)

合わせガラスとは、2枚のガラスに特殊フィルムを挟んで接着したガラスのことです。 ガラスを割って侵入する手荒な「打ち破り」でも貫通までに時間がかかりますので、防犯ガラスとして利用されています。 特殊フィルムの厚さによって必要な防犯レベルを選択できます。 また、フロート板ガラスと同等の可視光線透過率を維持しながら特殊フィルムによって 有害な紫外線を99.9%カットします。身近なところでは自動車のフロントガラスにも使われています。

⑥強化ガラス

強化ガラスは同じ厚さのフロート板ガラスの3.5倍の強度を持ち、万が一割れた場合でも破片は細かい粒状となるため フロート板ガラスのような鋭利な破片は生じにくく安全性の高いガラスです。
 ! 強化ガラスに防犯、防災の性能はありません。

⑦網入り板ガラス(防災ガラス)

網入り板ガラスとは金属製の網が入ったガラスです。 万が一破損した際もこの網により破片を飛び散りにくくし、崩れ落ちたり、穴が開いたりするのを防ぎます。 このため火災の時には火炎や火の粉の侵入を遮断し、窓からの燃え移りを防ぐ効果があります。

   ! 網入り板ガラスに防犯性能はありません。

⑧鏡(ミラー)

鏡は、フロート板ガラスに「銀引き」と呼ばれる銀幕の生成を行い、 さらに銀幕を湿気等から保護するために、その上に銅メッキ・保護塗料の塗布を施して製造されています。


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以上簡単ですが、少しガラスのことをわかっていただけたでしょうか? ガラスはときに危険物となる可能性もあり、取り扱う上で十分な理解と注意が必要です。
他にも目的に応じてさまざまなガラスを取り扱っております。


ガラスのことなら、ミズノ硝子建材までお問い合わせください(TEL 0157-23-3161)